2009年11月16日 (月)

聖なるガンガー

ヒマラヤのアシュラムは、ガンジス川(ガンガー)の源流近くのほとりにあります。

Ganga

毎朝、毎夕、日が昇るときと日が沈む時に、聖なるガンガーと太陽スリヤに向かってお祈りをします。

Gangapuja

死んだあと、ガンガーに流されることがヒンドゥの夢でもあります。
源流からベンガル湾にそそぐまでの長い長い距離、毎日どれだけの人が川に祈りを捧げていることか。

そんなガンガーですが、これだけの信仰の対象であるわりに、けっこう無下に扱われています。

ヒマラヤに登って行く途中、数年前まで村だったところが、巨大なダムに沈みました。
水力発電のためです。
手入れされた段々畑だったところが水に沈み、聖なるガンガーが、人間の手でコントロールされています。

わたしがいつも滞在するヒマラヤのアシュラムの上流にも、ダムがあります。
そのさらに上流にはガンガーが湧き出す聖地ガンゴートリとゴームクがあるのに。
ガンガーの水を、トンネルの中を通すような計画もあるようで、巨大なトンネル建設中。
あんなに信仰している神の川なのに、そんなことしていいの?

そして、日本のダムのように、放流する前にサイレンを流して下流で暮らす人に知らせるなんてこともありません。
川で洗濯をしていたら、いきなり水量が増えて流されてしまう人があとを絶たないようです。

わたしも実際に水量が増えるところを見ました。
岩の上でガンガープジャ(儀式)をやってもらい、終わってアシュラムに戻って川を見下ろしたら、さっきまでいた岩が水の下に沈んでいました。
雨が降ったとかそういうのじゃありません。明らかに、上流のダムで放流してます。
何でサイレン鳴らさないのかわからないな。

インドってどんな国だろう?世界経済のネタ帳を見た。
面積は世界8位。広いです。
人口は世界2位。1位は中国ですよね♪
GDPは世界12位!経済発展してます。
お、でも一人当たりのGDPは143位だって・・・。
人口密度は14位。180か国中です。日本より人口密度が高かったのね・・・。
確かに都市部の人口密度はすごいし、ヒマラヤまで行っても人がいっぱいいます。

そうかあ。インドは一人あたりのGDPが1000ドルちょっと。世界の富豪にインド人が4人入ったというニュースを見た記憶があるけど、やっぱりすごい偏り具合です。

そして、今年は異常気象のせいもあり、食料がすごく値上がりしているそうです。
スワミジに、どのくらい値上がりしているのか聞いてみました。
去年1キロ20ルピーだったオクラが、今年は1キロ80ルピーになったとのこと。
野菜が買えない人もいるだろうなあ・・・

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2009年10月19日 (月)

ディワリ

一昨日17日は、インドではディワリという光のお祭りの日でした。
ヒマラヤのアシュラムも、たくさんのろうそくをともしてライトアップしたそうです。
辺りの村は夜はまっ暗闇だから、ほんとに灯りがきれいでしょうね。
一度見てみたいけど、毎年この時期はインドに行けず。

インドからもHAPPY DIWALIのメールが何通も届きました。
色の祭り水の祭り光の祭り、それにそれぞれの神さまの祭り、
いろんな祭りがあって年中忙しいインドです。

こんなとき、スワミジが学校やアシュラムの様子を写真に撮って
送ってくださるのですが、
なんと今回日本からインドに帰り、デリーでほんの少し目を離したすきに、
車の窓ガラスを割られてカメラを盗まれたそう。
残念です。。。
せっかくヒマラヤに帰ったら、犬のクリシュ君の写真を送ってくださいと
お願いしていたのに!カメラがなきゃ写真が撮れない。
それに、京都ワークショップの写真のデータも一緒に盗まれてしまいました。
悲しいなあ・・・。

Cimg4146

2か月もスワミジと離れ離れだったクリシュ君は、
スワミジがヒマラヤに帰ったらぴょんぴょんと飛び上がって喜んだそうです。
なぜかスワミジがお土産に持って帰ったうどん(乾麺)。
ゆでてあげると、お皿に飛びついて食べたそうです。
クリシュ君、スパゲティとか麺類に目がないらしい。
小麦粉だったら毎日チャパティを食べてるのに、何がいいんですかねえ?

Cimg4163

今では毎日、朝夕のガンガープジャ(ガンジスへの祈りの儀式)に参加しているクリシュ君は、
たまにプジャの初めのホラ貝の音に反応してワオーンと吠えてしまうらしく、
みんなが吹き出してプジャにならないそうです。
そういう時は追い出されてしまいます。
ホラ貝もパオーンといい音しますからね。気持ちはわかる。

わたしが春にヒマラヤに滞在していた時も、
クリシュ君は必ずプジャに参列。
みんなと一緒にガンジス河を見つめていました。
アシュラムで生まれて暮らす不思議な犬です。

Cimg4096

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2009年7月23日 (木)

ヴィヴェーカナンダ像

ヒマラヤの学校に、アーティストが来ました。
スワミ・チェータン先生のアシュラムにしばらく滞在して、スワミジの敬愛するヴィヴェーカナンダさんの像を作ってくれたそうです。

Statue

すごい!立派なヴィヴェーカナンダ像♪なんだか二宮金次郎を思い出すぞ。
二宮金次郎といえば小学生の頃、同じ学校に通っていたわたしの兄が、ある日職員室の前に立たされてた・・・担任がニコニコしながら教えてくれました。「あんたの兄ちゃん、二宮金次郎の頭に弁当のおかずのハム載せてマヨネーズまでかけたんやで!」 教えてくれなくていいです、余計なお世話だ。

さて、この芸術家が作業をしている間、クリシュ君はずーっとそばにくっついて作業を見守っていたそうで、スワミジは「クリシュは芸術に興味があるらしい。変わった犬だ」と感心していたほど。

Artist

見守っているというか・・・へばりついてます。
最近のクリシュ君はすぐに人になつき、あまりアシュラムの警備にもならないそうです。ドーベルマンなのに。

芸術家氏が作品を完成し、アシュラムから去る時、クリシュ君がさびしかろうと犬のぬいぐるみをプレゼントしてくれたそうで、それ以来クリシュ君はぬいぐるみのワンコに夢中。

Krish_friend

なんちゅう優しい顔をしているの?ぬいぐるみに向かって・・・。
いつも寄り添って、時々そーっと足で触ったり、しっぽを口にくわえたりしているそうです。

Krish_friend2

クリシュ君、本物の犬友達作った方がいいよ~。

その後、学校ではヴィヴェーカナンダ像の完成式典が行われ、テレビや新聞の記者が大勢やってきたそうです。芸術家氏は有名な人だったのかな?とにかく学校はいつも賑やかで楽しそう。写真は式典の準備中です。

Celemony

そのほか、近隣の学校の生徒たちがやってきて、スワミジが音楽と芸術のワークショップをやったそうです。

Workshop

山の中の学校ですが、立派に地域の文化施設としての役割を果たしています。日本だと美術館などでいろんな美術ワークショップがありますけれど。こういった催しの一つ一つ、スワミジの洗練されたセンスがうかがえるところです。

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2009年7月 4日 (土)

インド旅行記5 ヒマラヤの学校

旅行記がちっとも進んでませんが・・・
旅行ことはよく思い出しているのですが、一人でこっそり思い出にひたってます♪
ガンジス川の流れる音を聞きながら、アシュラムの庭で飲んだチャイ。
みんなが毎日ガンジス川で沐浴・・・というか泳いでいる姿も思い出します。

デリーからハリドワールへ行き、
そのあとはヒマラヤに移動、ウッタルカシ近くの村で過ごしました。

アシュラムの近くの集落をお散歩。

Cimg3546_2

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途中の水車小屋では、誰もいない小屋の中で石臼がぐーるぐると回り、小麦粉が作られていました。粉を味見してみたら、甘くておいしかった!

ヒマラヤの学校は、去年いた大きい子たちが卒業してオチビサンがたくさん入学。

Gakkou_2

 Gakkou2_2

子供はみんなほんとに元気で、表現が豊か。
おなかが痛くなった子は眉毛をハの字にして目を潤ませているし、
まだ小さくてウチに帰りたい子は身も世もく泣き続けてるし、
みんなで校庭で遊んでいるときは大騒。、
競争をしたら、走ってる子も応援してる子も、
何もかも忘れて大興奮です。

内に秘めた思いとか・・・無いかも。
「楽しむ」ということについて何も迷いも戸惑いもありません。
体が動きだし、顔は笑顔になり、嬌声が勝手に出てくるという感じです。
まわりの空気を読むなんて、必要があるとは思えない。

ときどきインドの人が自分勝手に動くので戸惑うことがあるけれど、
その分わたしだって自分勝手にしてもいいのですよね。
その点みんな寛容です。
わたしが日本式に気を使ってしまって、
インドに人からしてみれば意味不明な行動に出てしまうことがあっても、
それもまたノープロブレムです。
こうするべきだ、そんなことするべきじゃない、というのが、
些細なところではあまり無いような感じがします。

わたしたちの旅行中はベジの料理人・セモワールさんが専属ついて、
日本人がおなかを壊さないように、
毎日おいしい食事や、チャイとおやつを作ってくれていました。

Cooking

毎日のお茶の時間は決まってますが、
チャイが飲みたくなったら、
野外にガスボンベを持ち出して下ごしらえ中のセモワールさんのところに行って、
「チャイ」と言ったら作ってくれます。
忙しいんじゃないかとか、
チャイの時間じゃないから頼んじゃいけないかとか、
そんな気づかいはぜーんぜん必要なし。
飲みたくなったら「飲みたい!」と言います。

もちろん無理な要求だった場合はそのまま聞き流されます・・・。
反対に、わたしが何か頼まれても、
聞き流したってかまわないわけです。
気楽だ~。

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2009年6月24日 (水)

クリシュ君のガールフレンド

ヒマラヤに住むドーベルマンのクリシュ君はもう2歳ちょっと、
そろそろ思春期?青年?おとな犬?

犬の年齢はよくわかりませんが、
最近クリシュ君のところをときどき訪ねてくる白い犬(雌)です。
ひょっとしてガールフレンドができたか?

Img_1481

ときどきクリシュ君を訪ねてくる犬がいるな、と思っていたら、
学校の横の空き地で行われた軍隊の犬&牛の品評会に、
飼い主に連れられてやってきたそう。
近所の村に住んでます。
椅子の下でじっとしていたお利口さん。

我らがクリシュ君はというと、
品評会で生まれて初めて見たたくさんの犬に驚いたのか、
静かに座っていたそう。
でも軍用犬のラブラドール(なぜ・・・?)が芸をする場面になると、
ガウガウ吠えて、軍の人にスワミジが注意されちゃいました。
「犬が怖がって芸を忘れるから吠えさせないで」って。
威嚇するのは大の得意です♪

Img_6203

カメラに向かってポーズもけっこう得意。

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2009年5月13日 (水)

インド旅行記5 愛しのクリシュ君

よく登場するクリシュ君はヒマラヤのアシュラムに住むドーベルマン2歳。
名前はクリシュナ神のクリシュです。
ガンガーのそばでスワミジ達にかわいがられて暮らしています。
スワミジにくっついて幸せそう。

Cimg4144

ときどき犬小屋に入って「戸を閉めて」と要求したり、
ロープを外して散歩をさせていたたら、
「つないで」とロープに顔をすり寄せてくる変わった犬です。
たまには小屋に閉じこもったりロープにつながれるのもいいものらしいです。

Cimg4148

昨年は知らない人に向かって歯をむいたりしてけっこう警備の役割をしていましたが、
今回唯一歯を剥いたのは子犬がアシュラムに入って来ようとしたときだけ。
初めてのお客さんでも「撫でて」と擦り寄って行ったりして、スワミジ曰く「山羊化」していました。
しかし山羊って・・・全然人懐っこくないと思うんですけど。甘えてきたりもしないですよ~。

そして昨年までおなかを見せるのはスワミジだけだったのが、
今じゃ人がいてもすぐにひっくり返るようになりました。気が緩みすぎ。

Cimg4124

油断してたらこんな怖い顔になっちゃいました。
Cimg4093

ホラー顔ですが実際にはめちゃめちゃ喜んでます。
喜び過ぎて何が何だかわからなくなってる状態なのでした。

またクリシュ君から始まる旅行記5です。
旅行記4が終わってないけど・・・まあいいか。

学校の子供たちも元気いっぱいです!

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2009年4月 6日 (月)

クリシュ君の小屋

ヒマラヤのアシュラムに住むドーベルマンのクリシュ君。

Krinkrin

スワミジが作った小屋には、麻布とわらが敷いてあってけっこう気持ちよさそうです。
こないだ小屋の掃除をしたら、スプーンが3本と、干からびた花がたくさん出てきたそうです。
小屋の前の花壇から花をちぎってはしまい込んでいたらしい。

クリシュ君には犬のオモチャをお土産に買い、学校には縄跳びやフリスビーを買って準備完了。もうすぐヒマラヤです。

学校用に、とオセロゲームも買ってみました。携帯用の小さいやつです。長らくオセロゲームなんかやってないからちょっと練習しておこう、と久しぶりにやってみましたが、けっこうむずかしい!何度やっても勝てません。ヒマラヤの子供は興味を示すだろうか???

ANANDA ecoyogaは4月9日~5月7日までお休みです。
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。

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2009年3月26日 (木)

器用さ

日本人はまじめだ。と思う。
手先も器用。

先日、銀のネックレスの細い鎖が切れ、自分で直した。
直径1mmちょっとくらいしかないわっかをペンチで曲げ、鎖をつなぎ、また閉じて完了。
われながら器用だ・・・。

インドに行くと、こういう細かさがあまりないように感じる。
昨年末にインドの工芸フェアに行った時、米粒にマントラを書き込んで額に入れて売っている人がいて、それはそれですごいのだけれど、細工を見慣れた日本人としてはあまり新味がなく感じられた。

そんなことを考えていたら思い出した、ヒマラヤでの学校建設。
2年前に工事現場だった学校に滞在、インドの大工さんたちの仕事ぶりを見た。
そもそも大工さんと呼べるのかどうか・・・ワカリマセンが!

ドアの枠をつけているところをのぞいたら、枠がゆがんでいる。
かすかな歪みだけど、これでドアをつけたら絶対ドアが傾く。
この枠ゆがんでるよ!と指摘しても「ノープロブレム!」と笑顔。
ノープロブレムじゃないよ、ゆがんでるやん!直して!!と言っても「何で怒ってるの?」と戸惑い顔。

そして壁を見たら電気工のおじさんが、部屋の壁の中間地点くらいに、
電気のスイッチを取り付けようとしている。
何でよ、開けてすぐ手が届く所にスイッチがなかったら困るでしょ?
毎回手探りでスイッチを探しながら部屋の中に入るわけ?

階段を作っているところを見に行ったら、水平が出てない。
段が斜めになってる。
指摘すると、大丈夫だこれから直すもん、と言う。
後で直すくらいなら最初から水平出さんかい!と突っこむ。

インドで何か問題点を指摘すると、必ず帰ってくる「ノープロブレム」の笑顔。
もし私が何か失敗しても、ノープロブレムで許してくれる、とってもおおらかなインドの良い文化だと思う。
が、もし仕事を効率よくしたいと思ったとき・・・困る一言でもある。

折り紙を教えようとしたときもそう。
日本人の私たちなら、必ず紙を折るときに角がきちんと合うように折る。
これがインドの人にはなかなかできないのか、やらないのか、
角なんか合わさずに適当に折っちゃう。
あかんって、最初に角を合わせて折らへんと、最後にガタガタの鶴になるんやから!
とついカッカとして、「リラ~ックス♪」などとなだめられたりしてしまう。

どっちがいいのか・・・迷う。
折紙の角がきちんと合ってなくても、ガタガタの鶴でも、みんな楽しそう。
別にかまわないじゃないの?とも言える。
ドアがゆがんでたって、それはそれで味がある。かも?
きちんとしてるけど味気ない日本の道路の風景より、
ガタガタだけどいろんな人がチャイを売ったり
果物を売ったりしているインドの道路の方が楽しい。
いかにも手織りのインドの布はぬくもりがある。
変な図柄もかわいい。

だんだんと、自分の価値観をどこに持っていけばいいのか迷うことが出てきた。
何もかも目新しく眺めた4年前のインドの旅が、
ちょっと懐かしくうらやましい。

今日一緒に食事をした人が、「ぼくはインドはまだまだ、ずっと後にとってあります!」
と言われたのを聞いて、初めてのインドをこれから迎える人に嫉妬する夜でした。

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2009年1月21日 (水)

インド旅行記4 お掃除クラス

ヒマラヤで寒さに震えていたドーベルマンのクリシュ君、とうとうスワミジに犬ジャケットを買ってもらったそうです。カルシウム入り骨型おもちゃと、専用カーペットも♪

Krish_jacket2

写真が見たい!とお願いしたら、スワミジがさっそく送ってくださいました。
うーん・・・チャンチャンコみたい。こうやって見ると、超過保護犬な感じがしますね~。とにかくとってもかわいがられている様子です。

Suwamiji_kurish

みんながチャイを飲んでいるとき、いつも後ろから顔をのぞかせていたクリシュ君。
今も、野良牛と野良馬と野良猿に突進して元気に走り回っているそうです。幸せですね。

さて、12月のヒマラヤの学校で、わたしは一時間だけお掃除の授業を担当しました。モノをきちんと使うとか片付けるとか、すみずみまで掃除するとか、そういう基本的なことをやるクラスです。

昨年4月にヒマラヤを訪れたヨガのお仲間からから学校に子供用軍手がプレゼントされました。授業はそれを使って、庭の草むしりと落ち葉掃除、そしてそのあと使った軍手を洗って干して片付ける、というとっても単純なものでした。
しかしコレが案外むずかしかったです~。

わたしとしては、わたしが一生懸命草をむしっていたら、その姿を見てみんな真似してくれるだろうと安易に考えていました。で、一心不乱に草むしりをしていました。

しかし、しばらく草むしりに熱中し、ふと振り向いたら・・・ダレもやってなかった。。。
みんな毛虫を見つけて遊んでました~。わいわい言ってるのは聞こえていたのですが、地元のガルワリ語でしゃべっているので、遊んでる声だとは思ってなかったのですよね。

Souji  

これでは何の授業をやっているのかわからない、と思い、わたしは一人ずつ遊んでる子をつかまえて、仕事を割り振りました。
コラ、あんた!こっち来てこの落ち葉全部拾って!
コラ、君!この草むしって!
コラ、おじょうちゃん!あっちの花壇を担当して!
コラコラコラ!コラー!
と最後まで命令しまくっていたのでした。
わたしが命令するのをやめると同時にみんな仕事を放り出してしまいます。
まったく気を抜くヒマがありません。
どうなっとんじゃい!と思いましたが、まあ子供らしいといえば子供らしいですよね。
命令すると、ハーイ♪と割とうれしそうに言われた仕事をやってくれます。
悪気は全然無いの。
たぶん何をやろうとしてるのかわかってないといったところでしょう。

Souji3

最後までやってみて、20人ほどのクラスの中に数人、わたしがいちいち言わなくても仕事を見つけてやってくれている子がいるのを発見しました。
目立つ仕事ばかりをやる子が数人いるのもわかりました。
それから言われてもやらない子も数人いました。夢中で遊んでいます。わたしの声なんか聞こえてません。っていうか、わたしがいることも忘れてるぞ。

ああ~学校の先生って大変!・・・と思いました。
バラバラに動き回る子供をまとめるって、どうやってやるんだろう?たぶん何かコツがあるんでしょうけれど。
スワミジ達は少し離れたところで、わたしが走り回っているのを眺めて笑っておられました。

その後、片付けをする段になって、白いおひげのおじいさまスワミジが近づいてきて、子供たちに片付けの指示を出してくださいました。すると、ヒンディ語だったこともあるかもしれませんが、明らかに子供たちの動きがよくなりました。
その様子を見ていて「ん?」と思いました。これはクリシュ君とわたしの関係と同じではないかしら?クリシュ君も、スワミジ達の言うことには100%従うのですが、わたしだと何を言っても喜んじゃってジャレてくるんですよね。子供たちの様子も同じような気がします。

まさか・・・わたし、犬にも子供にも大人だと思われていないのでは???子供も犬も、上下関係を瞬時に判断しているのかも。
貫禄がない。指導力がない。親分になれない。上司にも、先生にも、社長にもなれないわ。

Cimg1115

いえ、問題はそういうことじゃなくて、人にものを教えるというのは想像していたよりむずかしいことでした。

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2009年1月19日 (月)

インド旅行記4 初めてのスピーチ

ヒマラヤに滞在中、学校の朝礼に毎日参加していました。

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何度かご紹介しているこのスワミ・ヴィヴェーカナンダ・スクールという学校は、スワミ・チェータン先生が設立した小学校で、いろんな方の協力によって運営されています。スワミジが敬愛するスワミ・ヴィヴェーカナンダさんにちなんで名づけられました。

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スワミジが自分の名前ではなく、その思想に共感しているスワミ・ヴィヴェーカナンダさんの名前をつけたのにはわけがありまして・・・自分ではなく、尊敬する人の名前をつることによって、自分がいなくなったあともずっと続いていくようにという願いがこめられています。今現在だけのためや、自分のために建てたのではなくて、村の子供への教育普及のために建てられた学校がこのままずっと続いていくように、ずっと将来に渡ってだれかの手によって運営されていくように、ということだそうです。

この学校が建っている敷地を、2005年の秋に見たときには、何もない空き地でした。
そのときに、スワミジが「この土地に学校を建てようと思う」と言われたのですが、ふーんと聞き流してしまいました。なぜならその当時、スワミジはもう少し下流にある別の小学校を運営されていたので、あまり現実味のない話なのだと思っていたのですよ。
おかげで今になって「anadna君、あんまり人の話を聞いてないね」とイビられてます。

それから次の年の秋、スワミジが本当にその土地を学校のために買う、と言われたとき、そんなことできるのかしら?と不安に思ったものです。いざ土地を買うことができたと聞いても、そのあとどうやって建物を建てるのかしら?建物が建ったとしても、どうやってこんな僻地で先生が来てくれるのかしら?運営はどうなるのかしら?と心配ばかり。

2007年の早春に訪れたときは、空き地は工事現場に変わり、雨続きの中、夜を徹して建設作業が続いていました。4月に開校すると聞いていたけれど、そんなことは不可能に思えました。

Genba Genba_2

そんなこんなで、あれこれ後ろ向きに考え始めたら何も進まなかったであろう学校の設立を、誰になんて言われようと、反対されようと、学校を開校させるというスワミジの強い意志を貫いて学校は開校され、2008年の春には、1周年記念の式典も行われました。式典には、聖地ハリドワールの他、遠方からも大勢のスワミジ(お坊さん)たちが祝福に来てくださったそうです。

Seito_2 Swamijitoseito

残念ながらその式典には参加できなかったのですが、12月のヒマラヤ滞在時中、いつものようにうしろの方で朝礼を見ていたわたしのところに、校長先生がやってこられました。

「今スピーチをしている先生のあと、スピーチをお願いします。花束をみんなで用意しました。」と言われました。。。スピーチ??そういえばそうですよね、外国から学校にゲストが来て、毎日朝礼に参加していたら、スピーチくらいしてくれってことにもなるわな。

今までのわたしなら、絶対「いやですできません」って断っていたと思うけど、引き受けました。なぜなら、なんとなく子供に「あの人はダレ?」と思われているような気がしたので。それに、わたしも見てるだけじゃなくて学校の朝礼に参加してみたくなったのです♪

しかし突然、しかも英語でスピーチ。何を話すのかわからないままマイクをにぎり、
「わたしはみんなが勉強をしているこの校舎が建つ前にここに来ました。その時は何もなくて、ここに学校ができるなんて信じられませんでした。でもこうやって、今、学校が見られてとってもうれしいです。」と言いました。たどたどし~い英語で。

そのあと何を言ったらいいのかわからなくなり、勢いに任せて
「みんな真面目に一生懸命勉強してください!こんな素晴らしい環境で勉強できるのは幸せなことです。ウソをつかないで、ズルをしないで、人が見ていなくてもちゃんと仕事をして、よいことをして、よい人になってください!!」と一気にしゃべって終わってしまいました。

これはわたしがインドにいていつも思っていたことで、言われたことをきちんとやるとか、人が見ていなくても一生懸命やるとか、小さなことでもウソをつかないとか、要するに人から信用されるというのは、とってもその子にとって有利なことだと感じるからです。
情報の正確さとか、仕事を言われたとおりきちんとするとか、そういうことにあまり重きをおいていないというか、インドは一般的にそういう社会じゃないんですよね。たぶん。
情報は正確じゃなくてもいいからできるだけいっぱい提供するとか、仕事は言われたとおりじゃなくて自分のやりたいとおりにやるとか、そんなところが多々ありまして、もちろんインドの方が優れている部分もたくさんあるのですけれど、その中で日本人のような正確さとか正直さとか、そういうことは財産にもなるだろうな、という思いがありました。

Oyatu

伝わったかどうかはワカリマセンが、たぶん子供は変なスピーチをする日本人だと思ったかもしれませんが、でもわたしの本気のスピーチでした。めっちゃ短かったんですけど。たぶん30秒くらいかな・・・。

さて、このところのヒマラヤは気温がマイナスになっているそうです。
犬のクリシュ君は大丈夫かな、と心配していたら、なんとスワミジは犬用ジャケットを購入して着せているそう!しかもクリシュ君はジャケットが気に入って脱ごうとしないそうです。
まさか、あのわんぱく犬がおとなしくジャケットを着るとは思いませんした。よっぽど寒かったんでしょうね。ヒマラヤの地元犬はみんなふっさふさに毛が生えてますから。

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